ロワッシーの恋人たち
そのことについて言えば、お前はここにいるかぎり毎日鞭打たれる以上、鞭を受けるのに慣れなければならないのだが、それはわれわれの楽しみのためというよりお前の教育のためだ。それが真実であるある証に、これから分かることになるが、だれもお前を欲しがらない夜には、その雑務を任されている従僕が、お前が孤独に過ごしている独房へやってきて、お前が受けなければならいがわれわれが与える気にならないものを与えていくだろう。というのも、大事なのは、苦痛を感じさせたり、悲鳴を上げさせたり、あるいは涙を流させる、そういうことではなくむしろ、お前の首輪の留環にとりつけられて一日何時間もお前をベッドにしっかりと繋ぎとめておく鎖という手段でそうするように、この苦痛という手段によって、自分が拘束されているということをお前に感じさせることであり、お前は自分以外の何ものかに完全に捧げられているということをお前に教えることなのだ。
For the original text © Société Nouvelle des Editions Jean-Jeaques Pauvert, 1954-1972
For this translation © Autel & R***
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